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2014年01月06日【 ハミズハナミズって? 】

この葉っぱ、何の葉っぱかご存知ですか?
すーっと細長く伸びていて、真ん中に一本白い筋がすーっと入っています。冬だというのに、やたらと生き生きしています。

実は、秋にこんな花、見ませんでしたか?





ヒガンバナ



そうです!ヒガンバナです。

ヒガンバナが咲いていた姿を、よーく思い出してみて下さい。
どんな姿でしたか?
地面から茎を伸ばしてすっと立ち、茎の先端に写真のような花を付けていましたね。
その時、葉っぱはどんなふうでしたか? 
咲いていた時には葉っぱは無かったのではありませんか?

そうなんです。ヒガンバナは葉が茂る時季と、花が咲く時季が別々なんです。
一見、風変わりな印象を受けますが、そこがヒガンバナの戦略なんです。

周りの草が枯れてなくなる冬に葉をのばし、たくさんの光を受けて、栄養を蓄えて、やがて春になり、周りの草が芽吹く頃、ヒガンバナの葉は枯れてしまいます。そうして、秋にまた花を咲かせるのです。


表題の「ハミズハナミズ」は漢字で書くと、「葉見ず花見ず」となるのです。
もう、お分かりになりましたね。
ハミズハナミズとは、ヒガンバナの別名だったのです。
葉は、花を見ずに、花は葉を見ずに終わってしまうので、この名前が付いたそうです。

作成日:14.01.06
投稿者:kinoshita


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