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2017年06月06日【 ウミウシの産卵と幼生 】

展示水槽で飼育しているエリザベスウミウシ(キベリクロスジウミウシ)が5月28日に産卵しました。


エリザベスウミウシ


ウミウシは巻き貝の仲間。
雌雄同体で両性生殖門が右側にあるエリザベスウミウシは時計回りに卵塊を産みます。
産卵はとても時間がかかりますが、撮影した映像を早送りにしてみました。






産卵




卵塊


5月28日に産卵した卵塊は6月3日には崩れ始め、卵塊から孵化しはじめたようです。
(水温23.5度の場合、7日で孵化することを確認)



ヴェリジャー幼生


孵化した幼生はヴェリジャー幼生と呼ばれ、この段階では貝殻を持っています。
繊毛をを動かし、卵塊から飛び出して泳ぎ回ります。





卵塊から飛び出したヴェリジャー幼生は、植物プランクトンを食べて大きくなり、大人になって食べるであろうカイメンなどに着底し、貝殻を脱ぎ変態し、ウミウシの形になるということです。
卵塊の中にはたくさんの卵がありますが、着底する前に他の動物に食べられてしまい、幼体になれるのはとても少ないようです。



残念ながら水槽内の卵塊もほとんどが魚達に食べられてしまいます。
次に産卵があった時、ヴェリジャー幼生は海に放しにいくようにしたいと思います。

作成日:17.06.06
投稿者:takasu


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