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2020年05月28日【 小さな海 】

5月23日に開催する予定だった八丈学講座「海藻を調べよう」。
新型コロナウイルス感染拡大予防のため、ビジターセンターの5月の行事はすべて中止になっているため、24日にスタッフだけで海藻調査に行ってきました。


潮が引くとできる潮だまりは、小さな海。
小さな魚やクモヒトデ、ヤドカリ、まだ小さなカニの子供達など、大きな魚が入ってこれない潮だまりは小さな生き物にとって、潮が満ちてくるまでの間はのんびり出来る時間ですね。

さて、そんな潮だまりではどのような海藻が見られたでしょうか?



スリコギヅタ

目が覚めるようなグリーンが目立った「スリコギヅタ」です。
海ぶどうと同じ仲間ですが、食べたりはしない海藻です。



アミジグサ

こちらは「アミジグサ」。このくらいの小さな塊で波に揺られていました。



コケイバラ

この「コケイバラ」は、黄褐色かやや灰色がかっているのですが、水中ではこのように青白く光って見えたりします。



タマナシモク

少し深い潮溜まりには「タマナシモク」がありました。ゆらゆらと揺らめきながら、波に乗っていました。



ヒラクサ

ヒラクサは、寒天を取るテングサの一種です。
寒天やところてんを作る材料になるのが「テングサ」ですが、実はテングサという海藻はありません。テングサ科の海藻数種類をまとめてテングサと言っています。

そろそろ海が恋しい季節になってきましたね。
本格的なシーズンが始まる前の今、潮溜まりもいいものですね。






八丈ビジターセンターと八丈植物公園の温室は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防のため当面の間利用休止となっております。(ジェラテリア365 もお休みです)
遊具は5月26日から使用が再開されています。
何卒ご理解、ご協力をお願い申し上げます。

作成日:20.05.28
投稿者:kinoshita


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