どんなに小さな植物にも名前が付いています。
人間にとっては厄介者の「雑草」にだって一種類ごとに名前があります。
今日は公園を歩いていて出会った、ちょっとかわいそうになってしまう名前を付けられた植物にスポットを当ててみたいと思います。
上の画像は、「ヘクソカズラ」です。
花はフリルをあしらったようにヒラヒラしていて、真ん中に行くほど赤が濃くなっていって、とても可憐な感じがします。
でも、葉を揉むと独特の臭気がするので、この名前が付いたとのことです。
次は「ハキダメギク」
熱帯アメリカ原産のこの花は、大正時代に掃き溜めで見つかったので、この名前がつきました。
1センチに満たない小さな花ですが、よーく観察してみてください。
白い花びらが5枚付いています。間が抜けているみたいな所がまた可愛いですね。
ピンク色が可愛らしいこの花は、「ママコノシリヌグイ」と言います。
この植物は、花はこんなに愛らしいのですが、茎や葉柄、葉の裏に硬くて鋭い小さなトゲがたくさんついています。このトゲが肌に触れると痛いので、「これで継母が継子のお尻を拭う時は、こんなトゲトゲの葉で拭うだろう」と想像力豊かな昔の人がつけた名前です。
(現代だったら絶対に付きそうもない名前ですが…)
調べていたら外国では、「嫁の尻叩き」という意味の言葉で呼ばれている国もあるそうです。
こんなに可憐な花を咲かせる植物たちの、その可憐さとは似ても似つかない残念な名前の植物でした。
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