東京都環境局からの通達でコロナウィルス感染拡大防止のため、八丈ビジターセンターは本日から１月１１日まで臨時休館となっておりますが、すでに予約が入っている行事などは催行して良いことになっていたので、本日の八丈学講座も事前予約されていたので予定通り開催しました。

２０２０年最後の八丈学講座は流人「近藤富蔵」にスポットを当てて、彼の事跡が残る地域を歩いて、当時の暮らしを想像し、近藤富蔵の人となりを知ろう。というもの。

まずは、三根のお寺にある「近藤富蔵之碑」へ。

これは、
「時の流れとともにその墓は荒れるに任せ、今にも埋もれて消えてしまいそうである
そこで島の人々が相談相談して翁の経歴を永遠に伝えよう」
と、大正１２年に建立された碑です。

近藤富蔵が晩年堂守となった尾端観音へ。
尾端観音には、近藤富蔵が手がけた遺作があります。

近藤富蔵が晩年住んでいた場所を訪れ、富蔵が暮らしていた頃に想いを馳せました。

若い頃犯した罪を悔いながら、八丈島で島民を教え導くことが自らの任務として本土へは帰らず、遠い南の島で、最期を迎えた富蔵。
その胸中は誰にもわかりませんが、当時を知る貴重な資料を残してくれた流人の一人です。