2021年2月11日、島の西側の海岸に打ち上がった「オウムガイ」を、島の小学生、廣江悠人くんが拾い、展示に使ってくださいと持ってきてくれました。
(臨時休館が続いていたので、本日紹介となりました)
廣江悠人くんは2019年に、メッセージボトルも拾ってきてくれています。こちら
上の画像には、数種類の着生した生物の痕跡がみられます。
長い間、漂流していたであろうことは容易に想像できますね。
オウムガイは名前に「カイ」と付きますが、タコやイカの仲間です。
巻き貝のような殻を持つオウムガイですが、オウムガイの殻は幾つもの壁で仕切られた部屋(気房)とその部屋を貫く連室細管と呼ばれるチューブのようなもので構成された部分と、タコのような体が収納される大きな部屋(住房)の二つでできています。
巻き貝の殻には気房はありません。
上の画像は、オウムガイの気房の様子です。
この気房の中には空気のようなガスが入っていて、浮力を確保できるのです。浮力の微調整は連室細管でカラメル液と呼ばれる液体を出し入れして行うようです。
生きる化石とも呼ばれるオウムガイ。もっと単純な生き物かと思っていたので、驚きました。
八丈島にオウムガイが漂着することは珍しく、ビジターセンターの職員もなかなかお目にかかれません。十数年前に職員が見つけたとの事ですが、それ以降はお目にかかれていません。
海水浴には少しだけ早いこの時期、ビーチコーミングしてみるのも面白いですね!
(飲み物は忘れず、持って行ってくださいね!)
このオウムガイはビジターセンターの漂着物のコーナーにて展示しています!
悠人くんありがとうございました!
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