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2021年08月08日【 人騒がせなハチ 】

本来ならば、今日は「植物公園季節調査会」の日でした。しかし、本日より当面の間、ビジターセンターと温室は臨時休館となっており、行事ができませんでした。
そこで、研修を兼ねてスタッフのみで季節調査に出かけました。
その調査中に解決したとある事件をご紹介します。


数日前からビジターセンター前の花壇に大きな真っ黒いアシナガバチが飛んでいる!
と、騒然とさせていたハチの正体が本日の季節調査会で判明しました!

なんと!それはアシナガバチではなく「クロアナバチ」だったのです。
見てください、この足をダランと垂らして飛ぶ姿は、まさしくアシナガバチにそっくりです。

クロアナバチはバッタの仲間を幼虫の食べ物として狩り、掘った穴の中に運びます。幼虫はそれを食べて大きくなりますが、成虫は花の蜜を吸っています。

巣穴を掘る


巣穴を作る

草地で一生懸命巣穴を掘っていました。
本当の巣穴の周りに数カ所のダミーの巣穴も作ることがあるそうです。

数年前から八丈島ではセグロアシナガバチに刺される被害があるので、また新しい刺すハチが入ってきてしまったのかと、焦りましたがクロアナバチで良かったです。

クロアナバチの攻撃性は低く、ほとんど刺される心配はないそうです。
とはいえ、全く刺さないかというとそうではありません。
観察するときは急にびっくりさせないように、そっと観察してね!

作成日:21.08.08
投稿者:kinoshita


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